胃カメラ|なかじま内科・整形スポーツクリニック|浜大津駅の内科・整形外科

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胃カメラ

胃カメラ|なかじま内科・整形スポーツクリニック|浜大津駅の内科・整形外科

当院の上部内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

胃カメラ

当院では、ハイエンドな内視鏡システムである「FUJIFILM社 ELUXEO 8000システム(2024年5月発売)」を導入し、大学病院や癌専門病院に匹敵する内視鏡設備を備えています。従来よりもより鮮明な画像で観察でき、経験豊富な日本消化器病/内視鏡学会専門医による検査を行うことで、丁寧で正確な検査を提供しています。
上部内視鏡検査は主として細径(直径5.8mm)の内視鏡を用いて検査を行いますが、経口 /経鼻どちらからでも受けることができます。一般的に苦しい、辛いと認識されている検査ですが、機器の進歩と熟練の手技により患者様の苦痛も軽減されてきています。それでも不安に感じられる患者様には、鎮静剤を使用することで「ウトウト」しながら検査を行うことも可能です。また、当院では1日で上部内視鏡と下部内視鏡の両方同日に行うこともでき、忙しい方でも1日で検査を終えることができます。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

上部消化管内視鏡検査とは、一般に「胃カメラ」と呼ばれている検査のことで、口や鼻から先端にカメラが搭載された内視鏡を挿入し、喉から食道、胃、十二指腸までを観察します。胃癌の早期発見のほか、食道癌、慢性胃炎、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。検査では必要に応じて内視鏡先端部から出てくる鉗子(かんし)を操作し、病理診断用の組織を採取したり(生検)、ポリープなどを切除したりすることもあります。組織採取などが特になければ、検査時間は5〜10分程度です。この短時間でどれだけ精度の高い診断を行うかを大切にしています。

苦痛を軽減する上部内視鏡検査の特徴

嘔吐反応を軽減する細径内視鏡

口から挿入する内視鏡検査で苦痛に感じる原因の一つが嘔吐反射です。挿入時に内視鏡が舌の根元に触れることで起こりますが、外径5〜6mmの細径内視鏡を使用することで、この嘔吐反射を最小限にすることができます。

鼻からの内視鏡検査

鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査では、内視鏡が舌の根元に触れることなく進むことで、嘔吐反射が起こりにくくなります。経鼻内視鏡検査中には声が出せますので、医師や看護師と会話ができるため安心感が高まります。

留意点

  • 鼻腔が狭い方の場合、鼻出血をきたす可能性があります。
  • 鼻腔が狭く挿入が困難と判断した場合、実施できないことがあります。

鎮静剤での検査も可能

ご希望によって、少量の鎮静剤(点滴から血管内に投与します)でウトウトした状態で検査を受けることも可能です。この鎮静剤を用いた内視鏡検査には、2つの大きなメリットがあります。
まず、「苦痛が限りなく少ない」ということです。内視鏡検査では体質などにより嘔吐反射や咳などで苦しんでしまう方もいらっしゃいますが、ウトウトした状態で検査を行うため、このような苦痛を感じることなく終了します。嘔吐反射が強い患者様にとって大きなメリットといえます。
鎮静薬の使用は検査を実施する内視鏡医にとっても大きなメリットがあります。鎮静剤の使用により、喉や身体の力が抜けることで、内視鏡の挿入や消化管の観察自体をスムーズに行うことができるため、検査の質の向上につながります。
検査終了後は、鎮静剤の効果が切れるまでリカバリールームでしばらく休憩して頂くため、安心してご帰宅できます(鎮静剤を使用した場合、自動車、バイク、自転車などの運転はできませんのでご注意ください)。

感染症に十分配慮した安心できる内視鏡検査

使用する内視鏡や処置具は、日本消化器内視鏡学会が定めているガイドラインに準拠した消毒衛生管理を実施しておりますので、安心して検査を受けて頂けます。

上部内視鏡検査はこのような方にお勧めです

  • 何かしらの症状がある方
  • 胸やけ、胸のつかえ・痛み、のどの違和感(痛み)、慢性の咳
  • 胃もたれ、食欲不振、上腹部やみぞおちの痛み
  • 貧血がある、黒い便が出た
  • 過去に慢性胃炎と診断されたことがある
  • 過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
  • 40歳以上で一度も上部内視鏡検査を受けたことがない方
  • 検診や人間ドックのバリウム検査で異常を指摘された方
  • 健康診断でピロリ菌を指摘された方
  • 血縁者に胃癌になった人がいる方

上部内視鏡検査でわかる代表的な疾患

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流することで、食道が炎症を起こす疾患です。よくみられる症状として「胸やけ」「胃もたれ」「口が苦い」「喉の違和感」「慢性の咳」などがあります。多くの場合は薬物療法で改善します。

バレット食道

慢性的に胃酸が食道に逆流することで、下部の食道粘膜が胃粘膜に置き換わる状態をいいます。食道癌の原因ともなるため、定期的な内視鏡検査が重要です。

食道癌

食べる時につかえる、胸が痛むといった症状がよくみられます。飲酒や喫煙の習慣がある方ではリスクが高くなります(少量の飲酒で顔が赤くなる方は、発癌リスクが高くなることが知られています)。早期の食道癌で発見できれば内視鏡治療を含めた低侵襲の治療が選択可能です。気になる症状がある方は早めに内視鏡検査を受けましょう。

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

腹部不快感、みぞおちの痛み、食欲不振などの症状がみられることがあります。慢性胃炎の多くはピロリ菌の感染が主な原因ですが、自己免疫疾患による胃炎などもあります。ピロリ菌感染は胃癌のリスクとなりますので、除菌治療に加え、定期的な内視鏡検査をお勧めします。

胃ポリープ

通常は胃バリウム検査や内視鏡検査で発見されますが、胃ポリープは一般的には無症状です。胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫などがあり、無治療でよいもの、定期的な内視鏡検査で経過観察や組織検査が必要となるものなど、種類によって治療方針が決まります。

胃・十二指腸潰瘍

胃痛や背中の痛み(胃潰瘍は食直後、十二腸潰瘍は空腹時や夜間)を伴うことが多いですが、その他の症状として「胃もたれ」「吐き気」「お腹の張り」などの症状を生じることもあります。潰瘍が深くなると出血することがあり、その場合に吐血や黒色便や血便がみられ、貧血や意識障害をきたすこともあります。主にピロリ菌が原因となりますが、ストレスや鎮痛薬などでも発症します。多くは薬物治療で改善しますので、上記のような症状があれば、我慢せずに受診してください。

胃癌

胃癌は、胃壁の内側をおおう粘膜の細胞が、何らかの原因で癌細胞となり、無秩序に増えていく悪性腫瘍です。癌細胞が、粘膜または粘膜下層までにとどまっているものを「早期胃癌」、筋層にまで深く達したものを「進行胃癌」といいます。
早期では自覚症状はほとんどなく、病変が大きくなると上腹部痛、吐き気、腹部不快感、貧血、食思不振、体重減少などがみられます。早期に発見することで内視鏡による治療ができる時代となっていますので、特に萎縮性胃炎を指摘されている方は定期的に内視鏡検査を行うことが大切です。

十二指腸癌

早期では多くの場合、自覚症状はありませんが、病変が大きくなると腹痛や腹部膨満感、吐き気、貧血などがみられます。比較的稀な癌ですが、近年、内視鏡による診断技術の向上もあり早期に発見されるケースが増えています。

ヘリコバクター・ピロリ感染症

胃の粘膜に住みつく細菌で、萎縮性胃炎を引き起こし、胃・十二指腸潰瘍や胃癌など様々な消化器の疾患の原因となります。ピロリ菌感染が判明した場合、内服薬による除菌を行うことで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防し、癌のリスクを低減することができます。

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